」以外の編集システムでオンライン編集を行う
オフライン/オンライン編集のワークフローは、各フェーズで使う編集システムの種類を問わず
同じです。重要な手順は、編集上の決定を
1
つのシステムから他のシステムに転送するためのプ
ロジェクト互換ファイルを生成することです。オフライン「
Final
Cut
Pro
」システムからオンラ
イン「
Final
Cut
Pro
」システムへの転送は簡単です。これは、両方のシステムがネイティブの
Final
Cut
Pro
プロジェクトファイル形式を認識するからです。しかし、「
Final
Cut
Pro
」以外の
システムを、そのシステム独自の機能を活用するため、オンライン編集に使用したい場合もあり
ます。
シーケンスを「
Final
Cut
Pro
」以外のシステムに転送するには、中間的なプロジェクト互換形式
が必要になります。
「
Final
Cut
Pro
」以外のオンライン編集システムには、次のようなものがあ
ります。
Â
テープベースのリニア編集システム: 従来型のオンラインスイートで、高品質モニタ、波形モ
ニタ、ベクトルスコープ、複数の再生デッキ、録画デッキ、エフェクト付きビデオスイッチャ、
およびコンピュータベースの編集コントローラを完備しています。このシステムは通常、最も
古く、機能の限定されたプロジェクト互換形式である
EDL
のみを認識します。
Â
そのほかのノンリニア編集システム:
Avid
、
Media 100
、
Premier Pro
など、「
Final
Cut
Pro
」
に似たシステムです。これらのシステムはそれぞれのネイティブ形式を認識するほか、一部は
AAF
形式も認識します。
Final
Cut
Pro XML
互換形式を他社製プラグインと組み合わせて用い
ることで、「
Final
Cut
Pro
」のシーケンスを他のノンリニア編集システムのネイティブ形式に
書き出すことができます。
参考:
OMF
プロジェクトファイルを認識するシステムもありますが、
「
Final
Cut
Pro
」の場
合、
OMF
形式ではオーディオ情報しか書き出せないため、ビデオ編集情報を他のシステムに
転送する際のオプションとはなりません。
「
Final
Cut
Pro
」では、
OMF
はオーディオ交換のみ
に使います。
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Part I
メディアおよびプロジェクトの管理