クリップをオフラインにする
プロジェクト内のクリップを意図的にオフラインにすることができます。これを行うと、クリッ
プのソース情報内にあるファイルパスが削除されて、プロジェクトのクリップとディスク上のメ
ディアファイルの間の接続が失われます。クリップのソース情報内にあるファイルパスは関連ク
リップ間で共有されるため、このファイルパスを削除するとすべての関連クリップが同時にオフ
ラインになります。オンライン編集用に、より高いデータレートで再度取り込むための準備とし
て、すべてのメディアファイルを削除する場合に便利です。
クリップとメディアファイル間のリンクを切るのに加えて、メディアファイルを削除するか、取
り込み先ディスクに保管するかを選択することもできます。この機能は、より高いデータレート
で再度取り込むための準備として、すべてのメディアファイルを削除する場合や、単にプロジェ
クトを絞り込むために、不要なメディアファイルを削除するのに便利です。
オフラインクリップを
再生すると、このような
メッセージが表示されます。
第
6
章
クリップとオフラインメディアを接続する
75
IIII
1
つまたは複数のファイルをオフラインにするには:
1
「ブラウザ」または「タイムライン」で、オフラインにしたいクリップまたはシーケンスを選び
ます。
2
以下のいずれかの操作を行います:
Â
「修正」>「オフラインにする」と選択します。
Â
Control
キーを押したまま選択されている項目をクリックし、ショートカットメニューから「オ
フラインにする」を選びます。
3
「オフラインにする」ダイアログでいずれかのオプションを選び、「
OK
」をクリックします。
Â
ディスクに残す: メディアファイルからクリップを切断するが、オリジナルのメディアファイ
ルはディスク上に残す場合に、このオプションを選択します。各クリップのソース情報内にあ
るファイルパスが消去され、メディアファイルを検索するためのファイル位置がクリップから
消えるため、クリップは切断されます。
Â
ゴミ箱に移動する: メディアファイルからクリップを切断し、メディアファイルをゴミ箱に移
動する場合に、このオプションを選択します。ファイルを完全に削除するにはゴミ箱を空にす
る必要があるため、このオプションはファイルの削除を選択した場合とは異なります。このオ
プションでは、メディアファイルを永久的に削除するかどうかを検討することができます(ゴ
ミ箱を空にする操作は、取り消しができません)。ファイルを保管する場合は、ゴミ箱からファ
イルをドラッグし、各クリップのソース情報が消去されているため、
「メディアを再接続」コ
マンドを使用する必要があります。
Â
ディスクから削除する: メディアファイルからクリップを切断し、メディアファイルをディス
クから即座に削除する場合に、このオプションを選択します。この操作は取り消しできませ
ん。メディアファイルが再び必要な場合は、再度取り込む必要があります。
4
ファイルの移動や削除を選ぶと、この操作を取り消すことができないというメッセージが表示さ
れます。操作を続けるときは、「
OK
」をクリックします。
いずれかのオプションを
クリックします。
76
Part I
メディアおよびプロジェクトの管理
クリップとメディアファイルの再接続
「メディアを再接続」コマンドは、プロジェクトのクリップがオフラインになっていなくても使
用できます。クリップのソース情報に保存されているファイルパスを変更するだけで良いため、
メディアファイルをプロジェクト内のクリップに再接続するのはいつでも行うことができます。
「メディアを再接続」を使用する最も一般的な理由は、クリップとメディアファイル間のリンク
を再確立するためですが、ほかにもいくつかの理由があります:
Â
オンライン編集に備えて、プロジェクト内のクリップを高解像度バージョンのメディアファイ
ルに再接続する。
Â
プロジェクト内のクリップを、モバイル編集用に低解像度バージョンのメディアファイルに再
接続するか、より多くのメディアを比較的小さいハードディスクに格納する。これは通常、オ
フライン編集と呼ばれます。
参考:オフラインクリップとオフライン編集という言葉には、関連性はありません。
Â
Finder
でメディアファイルを修正、移動、削除した後でクリップを再接続し、
「
Final
Cut
Pro
」
に戻る。