Final Cut Pro 6 - 完成したプロジェクトをアーカイブする

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完成したプロジェクトをアーカイブする

何カ月、または何年間か

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つのプロジェクトに没頭した後では、将来それを見直したり修復した

りすることは想像がつかないかもしれません。しかし、先のことはわかりません。思いもしない

配給の話が舞い込んで、

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分縮めて欲しい、という要望があるかも知れません。そんなとき、そ

れぞれのメディアやシーケンスのコンポーネントからプロジェクトを復活させることができる

でしょうか?

必要なものをすべて保存しましたか?

プロジェクトをアーカイブするときに、そのプロジェクトが必要になる期間を考える必要があり

ます。これは、確信をもって決定するのが難しいため、多くの人が注意し過ぎて失敗します。通

常は、より多くバックアップをとることをお勧めします。

長期的なアーカイブを行うには、プロジェクトファイルとオリジナルのメディア(実際のビデオ

テープなど)の両方を保存するようにしてください。プロジェクトのクリップのタイムコードと

ビデオテープ(またはフィルム)のタイムコードの間に正確なタイムコードの関係があれば、い

つでもプロジェクトを開いて、メディアを再度取り込むことができます。

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Part I

メディアおよびプロジェクトの管理

オリジナルの素材の継続時間によっては、プロジェクトに使用した取り込みメディアファイルは

元のビデオテープの外部コピーにすぎないので、長期に渡ってアーカイブする価値はないかも知

れません。また、

DVD-R

などの高価でない形式でバックアップするのは、非常に時間がかかる

作業になる場合があります。プロジェクトファイルをアーカイブして、クリップを再取り込みで

きるオリジナルのビデオテープがあれば、プロジェクトは十分にアーカイブできます。

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プロジェクトファイル: プロジェクトファイルは通常とても小さく、その多くのバージョンを

Zip

ディスク、

CD-ROM

や、同じような保存用のメディアにアーカイブすることができます。

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テープまたはタイムコード付きのソースから取り込まれたメディアファイル: これらのファ

イルは大きなディスク容量が必要なので、バックアップするのは実用的ではありません。テー

プにタイムコードがあれば、オリジナルのテープをバックアップしたプロジェクトファイルと

一緒に保存しておけばよいのです。後に、プロジェクトを見直す必要があれば、プロジェクト

ファイルのクリップにあるタイムコード情報を使ってテープからメディアを再度取り込むこ

とができます。

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タイムコードを含まないメディアファイルおよびコンピュータで作成したファイル: 静止画

などのグラフィックファイルとコンピュータで作成したモーショングラフィックスは、ハード

ディスク、

DVD-ROM

、または同様の保存用メディアに恒久的にアーカイブする必要がありま

す。また、これらのメディアファイルを作成したアプリケーションからオリジナルのプロジェ

クトファイルを保存する必要があります。たとえば、

Motion

」でモーショングラフィックス

のロゴを作成したら、

Motion