独立クリップの処理方法
独立クリップの使用によって、プロジェクト内のマスタークリップと関連クリップの間に適切な
関係が維持されていない場合でも、
「メディアマネージャ」は処理を開始する前にメディア管理
を慎重に分析します。たとえば、複数の独立クリップを収容するシーケンス
A
と呼ばれるシーケ
ンスがあるとします。また、「ブラウザ」に、独立シーケンスクリップと同じメディアファイル
を参照するマスタークリップがいくつかあるとします。
「メディアマネージャ」に、独立シーケ
ンスクリップから未使用のメディアを削除するよう指示した場合、「
Final
Cut
Pro
」は最初にプ
ロジェクト内のほかのクリップをスキャンして、メディアを削除してもほかに影響が出ないこと
を確認します。
この場合、
「
Final
Cut
Pro
」はマスタークリップもシーケンス
A
の独立クリップと同じメディア
ファイルを参照することを検出し、ダイアログを表示して、選択範囲外にも同じメディアファイ
ルを参照するクリップがあることを警告します。
「メディアマネージャ」がメディアファイルを
処理する前に、選択にマスタークリップを追加するためのオプションが用意されています。マス
タークリップを選択に含めると、マスタークリップはメディアファイル内のすべてのメディアを
参照するため、メディアはまったくファイルから削除されません。しかしながら、マスターク
リップを選択に含めずに「メディアマネージャ」の操作を続行すると、メディアファイルはシー
ケンス
A
の独立ファイルの長さに基づいてトリムされます。これは、シーケンス
A
のクリップに
とっては結構なことですが、マスタークリップは適切なメディアを持つことができなくなります。