「メディアマネージャ」で処理する項目を選択する
「メディアマネージャ」を使用する前に、処理するクリップ、ビン、シーケンス、またはシーケ
ンス内のクリップ項目を選択する必要があります。選択する項目（および、それらの項目のマス
タークリップと関連クリップとの関係）によって、処理するクリップやメディアファイルが決ま
ります。
以下に、「メディアマネージャ」での処理項目として選択できるものの例を示します：
Â
「ブラウザ」にある 1 つまたは複数のクリップ： マスタークリップ、関連クリップ、またはそ
の両方の組み合わせとすることができます。
Â
1つまたは複数のシーケンス： 「ブラウザ」
でシーケンスを選択した場合、
「メディアマネージャ」
の操作はシーケンスのクリップとそれに対応するメディアファイルだけに適用されます。
「タ
イムライン」がアクティブで、その中のクリップが選択されていない場合は、現在選択されて
いるシーケンスタブに操作が適用されます。
90
Part I
メディアおよびプロジェクトの管理
Â
シーケンス内の 1 つまたは複数のクリップ： アクティブな「タイムライン」でシーケンスが開
いている場合、選択ツールの
1
つを使って特定のクリップ項目を選択できます。クリップ項目
は、シーケンスのトラックに入っているクリップの個々の部分です（たとえば、
DV
クリップ
には、
1
つのビデオクリップ項目と
2
つのオーディオクリップ項目があります）。
「メディアマ
ネージャ」の操作は、現在アクティブなシーケンスの内部にある、選択されたクリップ項目に
制限されます。
Â
1 つまたは複数のビン： ビンを選択した場合、
「メディアマネージャ」はそのビンに含まれてい
るすべてのクリップとシーケンスを処理します。
Â
プロジェクト全体： 「ブラウザ」をアクティブなウインドウにしてから、プロジェクトのタブ
を選択し、コマンドキーを押しながら
A
キーを押して「ブラウザ」のすべての項目を選択すれ
ば、プロジェクト全体を選択できます。
「ブラウザ」がアクティブウインドウになっていて項
目が選択されていない場合、「メディアマネージャ」はすべての項目を選択したときと同じよ
うに、プロジェクト内のすべての項目を処理します。
Â
上記の任意の組み合わせ： 「メディアマネージャ」は、ビンと複数のシーケンス、シーケンス
と「ブラウザ」内の複数のクリップ、シーケンス内の連続していないクリップ項目などのさま
ざまな選択を処理できます。
重要：
ソースタイムコードトラックやリール名のないメディアファイルは、短くトリムしたり、
トランスコードしたり、オフラインにすることはできません。これは、リール名やタイムコード
のないメディアファイルは、メディアの再取り込みが可能なソースから取り込まれたものではな
いため、不注意によってメディアファイルが少しでも失われることのないよう、「
Final
Cut
Pro
」
によって保護されているためです。