独立クリップは、マスタークリップを持たないシーケンスクリップで、他のクリップと情報を共
有しません。シーケンスクリップはいつでも独立クリップにすることができます。ただし普通は
特別な理由がない限りこれを行う必要はありません。独立クリップはマスタークリップによって
更新されないので、メディアを効率的に管理することはできません。
メディアファイルの接続によって定義するクリップ
オフラインクリップは、メディアファイルが見つからないか、ソース情報が空のクリップです。
クリップを最初に切り出したときは関連付けられたメディアファイルがないため、そのクリップ
はオフラインクリップです。
Finder
でクリップのメディアファイルの修正日が変わったり、ク
リップのメディアファイルが削除されたりすると、再接続されるまでクリップはオフラインク
リップになります。
プロジェクト内の位置によって定義するクリップ
「ブラウザ」のクリップは、
「ブラウザ」に表示される任意のクリップです。これは通常はマス
タークリップですが、関連クリップであることもあります。
シーケンスクリップは、シーケンス内の
1
つまたは複数のクリップ項目です。 これらは、通常、
マスタークリップが「ブラウザ」内に存在する関連クリップです。シーケンスクリップは、独立
している、つまりマスタークリップやほかの関連クリップをもたない場合もあります。シーケン
スクリップと「ブラウザ」のクリップは「ビューア」で開くと区別できます。
「ビューア」のス
クラバー・バーに表示される点の列(スプロケットホール)は、クリップがシーケンスクリップ
であることを示します。
シーケンス
シーケンスには
1
つまたは複数のビデオトラックとオーディオトラックが含まれており、これら
のトラックは初回作成時には空になっています。クリップをシーケンスに組み込むときは、ク
リップの個々のクリップ項目をシーケンス内のトラックにコピーします。たとえば、
1
つのビデ
オクリップ項目と
2
つのオーディオクリップ項目を含むクリップを「タイムライン」にドラッグ
すると、
「タイムライン」のビデオトラックにビデオクリップ項目が配置され、
2
つのオーディ
オトラックに
2
つのオーディクリップ項目が配置されます。シーケンス内では、任意のクリップ
項目を任意のトラックに移動でき、メディアファイルの内容を好きなように編集したり配置した
りしたりすることができます。シーケンス内のクリップ項目(シーケンスクリップとも呼ばれる)
は関連クリップであることが普通で、通常はマスタークリップである「ブラウザ」内のクリップ
(ブラウザのクリップ)と区別されます。
第
3
章
Final
Cut
Pro
のプロジェクトの要素
35
IIII