Final Cut Pro 6 - オーディオEDLを書き出す

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オーディオ

EDL

を書き出す

Cinema

Tools

」では、データベースの各レコードに正確なサウンド情報(クリップの最初のビ

デオフレームとオーディオのリール番号に対応するオーディオ・タイムコード・ナンバー)が含

まれていれば、オーディオ

EDL

を書き出すことができます。動作時のオーディオの録音はデュ

アルシステムで行われます。つまり、オーディオレコーダが別に用意されており、カメラと関係

なく開始と停止が行われます。このような方法が取られているため、

Cinema

Tools

」のオー

ディオ

EDL

の書き出し機能は、プロジェクトデータベースに各テイクのレコードがある場合の

み実行できます(シーン/テイク転送と同様)。

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12

フィルムと

Cinema

Tools

を使って作業する

183

IIIIIIII

Detail View

」ウインドウの「

Sound Timecode

」フィールドの値が、クリップの最初のビデオ

フレームに対応していることが重要です。テレシネログからサウンド情報を読み込んだ場合は通

常そうなります。この値は、「

Cinema

Tools

」のクリップウインドウから入力または確認できま

す。詳しくは、

「Cinema Tools ユーザーズマニュアル」を参照してください。

編集を終えて、サウンドタイムコードとリールナンバー情報をデータベースに追加すると、オー

ディオ

EDL

を書き出せるようになります。

オーディオ

EDL

を書き出すには:

1

Final

Cut

Pro

」の「タイムライン」や「ブラウザ」で、オーディオ

EDL

を書き出すシーケンス

を選択します。

2

「ファイル」>「書き出し」>「

Cinema

Tools

オーディオ

EDL

」と選択します。

Cinema

Tools

」が起動し、「

Export Audio EDL

」ダイアログが表示されます。

3

Export Audio EDL

」ダイアログで設定を行ってから、

Export

」をクリックします。各設定の

詳細については、

「Cinema Tools ユーザーズマニュアル」を参照してください。

4

表示されているダイアログで、使用する

Cinema

Tools

データベースファイルを選択し、

Choose

」をクリックします。

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184

Part II

プロジェクトの移動

データベースが選択されると、

Cinema

Tools

」は次の方法でシーケンスのイベントとデータ

ベースのレコードを照合します:

Â

Export Audio EDL

」ダイアログで有効に設定されているトラックを含む編集点ごとに、

Cinema

Tools

」はデータベースを検索し、該当する編集点のビデオクリップに接続されてい

るデータベースレコードがないかどうか調べます。ない場合、編集点のビデオのリールナン

バーを使って編集点のタイムコードのイン点とアウト点を含むレコードを探します。オーディ

オトラックの詳細については、「Cinema Tools ユーザーズマニュアル」を参照してください。

Â

Cinema

Tools

」で一致するレコードが見つかると、そのレコードにサウンド情報(タイム

コードとリールナンバー)が含まれているかどうかが確認されます。含まれる場合、

EDL

にエ

ントリーが追加され、「

Cinema

Tools

」は次の編集点に進みます。

Â

シーケンス内のすべてのオーディオ編集点を「

Cinema

Tools

」で照合できるとは限りません。

この原因としては、データベースレコードが完成していないことやオーディオのソースが記録

されているサウンドロール以外であることが考えられます。データベースと照合できない編集

点については、シーケンスから得られたリール情報とタイムコード情報を使用して

EDL

にエ

ントリーが追加されます。このリール名の横にはアスタリスクが付きます。一致するデータ

ベースレコードが見つからないことを示すコメントも

EDL

エントリーに追加されます。

Cinema

Tools

」は、書き出し中に

2

つのファイルを作成します。

EDL

書き出しに関する情報を

含む、

CMX 3600 EDL

形式ファイルとテキストファイルです:

Â

CMX 3600 EDL

形式は、

EDL

交換の標準として広く使われており、ほぼすべての業者が対応し

ています。

Â

EDL

ファイルと一緒に作成されたテキストファイルには、

EDL

のファイル名に「

.txt

」拡張子が

付きます。このファイルには、使用したシーケンスに関する情報のほか、

Export Audio EDL

ダイアログのすべての設定が含まれています。この中には、トラックの番号とそのマッピング

も含まれています。また、書き出し中に発生したエラーも記載されます。

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IIIIIIIIIIII

Part

III: