互換形式の概要
Final
Cut
Pro XML
互換形式は、
Final
Cut
Pro
プロジェクトのすべての要素を人間が読める
XML
ベース形式で記述することを目的に設計されたものです。
「
Final
Cut
Pro
」では、この形式の読
み込みと書き出しが可能となり、
XML
書類を作成、処理する力が十分にあれば、無限の可能性
が提示されます。
「
Final
Cut
Pro
」は
XML
をサポ ートしているため、クリップ、ビン、シーケンスの作 成が
「
Final
Cut
Pro
」内に制約されることはありません。つまり、有効な
Final
Cut
Pro XML
ファイ
ルを生成すれば、好みのソフトウェアやプラットフォームを使って、
「
Final
Cut
Pro
」の外部で
独自に
Final
Cut
Pro
プロジェクトを作成することができます。
Final
Cut
Pro XML
を最初から作
成したくない場合でも、クリップやシーケンスを
XML
ファイルに書き出し、テキスト編集アプ
リケーションで開いて多少の修正を施し、修正済みの
XML
ファイルをもう一度
「
Final
Cut
Pro
」に読み込ませることで、
Final
Cut
Pro XML
での作業を行うことができます。
たとえば、名前がすべて「
Koffee House
」の
100
個のクリップがあり、それらの名前を「
Coffee
House
」に変更したい場合、これらのクリップを
Final
Cut
Pro XML
に書き出し、その
XML
ファ
イルをテキスト編集アプリケーションで開いて「
Koffee
」を検索して「
Coffee
」に置き換え、修
正した
XML
ファイルをもう一度「
Final
Cut
Pro
」に読み込ませることができます。
また、テキストジェネレータやスーパーインポーズグラフィックスを使って作業する場合も
XML
を使用できます。何百もの字幕テキストジェネレータをもつシーケンスがあり、それぞれの字幕
の色や位置を微妙に変更したいとします。「
Final
Cut
Pro
」で手動で
1
つ
1
つの字幕を動かすの
は、きわめて時間のかかる作業です。そうする代わりに、シーケンスを
XML
として書き出し、
すべての位置パラメータや色の設定を一度に検索して置き換えることができます。
これらの例は、ほんの手始めに過ぎません。クリップのイン点とアウト点を変更したり、シーケン
ス内のクリップの順番を変更したり、エフェクトパラメータを修正することもできます。経験を積
めば積むほど、
XML
を使った
Final
Cut
Pro
要素の修正がもたらす可能性は広がっていくでしょう。
主な
Final
Cut