Final Cut Pro 6 - 「ビデオ」タブ

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「ビデオ」タブ

「ビデオ」タブでは、ビデオカメラまたはデッキに入っているテープを制御したり、テープに録

画したりできます。走行制御コントロールを使用して、テープの頭出しをしたりイン点とアウト

点を設定することができます。

「編集」ボタンとトラック選択コントロールで、テープへの編集

作業がどう実行されるかを正確に指定します。

装置の状況

「モード」ポップアップメニュー

継続時間フィールド

黒みとタイムコードボタン

編集オーバーレイ

(ドラッグしたクリップを表示)

「挿入」「アセンブル」

および「プレビュー」

ボタン

再生ヘッドの位置フィールド

タブ

保存先トラックコントロール

(インサート編集用)

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202

Part III

出力

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モード: 「マスタリング」または「編集」のオプションを選びます。

Â

マスタリング: これはデフォルトのモードです。マスタリングモードは、ムービー全体をカ

ラーバー、スレート、カウントダウンなどのリーダー要素と共に出力するときに便利です。

マスタリングモードでは、

「マスタリング」タブで選択する要素の継続時間に基づいてアウ

ト点を計算するので、テープにはイン点のみ設定できます。

Â

編集:

「編集」モードでは、選択したクリップまたはシーケンスだけがテープに記録されま

す。リーダーまたはトレイラー要素を追加することはできません。すでにテープにある、フ

レーム単位の精度を持つショットを置き換えるときにこのモードを使用したり、また、ク

リップまたはシーケンスとテープの間で

3

ポイント編集を使用したりすることもできます。

たとえば、テープにイン点とアウト点を、シーケンスにはイン点のみ設定できます。

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黒みとタイムコード: ビデオテープの先頭から最後まで、無音と連続したコントロールトラッ

クとタイムコードトラックと共に、黒み信号を自動的に記録することができます。

Â

継続時間: テープに設定したイン点とアウト点の間の継続時間を表示します。

Â

再生ヘッドの位置タイムコード:テープの現在の位置を表示します。タイムコードを入力する

と、テープがその位置に移動します。

Â

編集オーバーレイ: クリップまたはシーケンスを「テープに編集」ウインドウにドラッグした

ときに表示されます。インサート編集またはアセンブル編集を行うか、インサート編集をプレ

ビューするかを選択することができます。

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編集ボタン: クリックすると、インサート編集またはアセンブル編集を行ったり、インサート

編集をプレビューしたりすることができます。

Â

装置の状況: 接続されているビデオ機器の状況が表示されます。

移動およびマーキング用のコントロール

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シャトルコントロール: つまみを右側にドラッグするとテープの早送りができ、左側にドラッ

グすると巻き戻しができます。つまみを中心から離す距離によって、速度が変わります。つま

みが緑色のときには、通常の再生速度になります。キーボードショートカットは、

J

キー、

K

キー、

L

キーです。

Â

ジョグコントロール: テープ上で一度に数フレームずつ前後に移動するときは、このコント

ロールを使います。これは、特定のフレームを見ながら探すときに便利です。前方向矢印キー

または後方向矢印キーを押しても移動できます。

アウト点のタイムコード

アウト点へ移動

アウト点を

マーク

イン点へ移動

イン点のタイムコード

イン点を
マーク

シャトルコントロール

ジョグコントロール

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14

テープに編集を使用するアセンブル編集とインサート編集

203

IIIIIIIIIIII

Â

イン点をマーク: このボタンをクリックするか

I

キーを押して、テープ上のフレームで記録が

開始する個所を設定します。

Â

アウト点をマーク: このボタンをクリックするか

O

キーを押して、テープ上のフレームで記録

が停止する個所を設定します。

Â

イン点へ移動: このボタンをクリックするか、

Shift

キーを押しながら

I

キーを押して、設定し

たイン点までテープを移動します。

Â

アウト点へ移動: このボタンをクリックするか、

Shift

キーを押しながら

O

キーを押して、設定

したアウト点までテープを移動します。

保存先トラックコントロール

このコントロールを使用して、インサート編集を実行する際に編集するテープ上のトラックを指

定します。ビデオとタイムコードに加えて、対応しているビデオまたはオーディオデッキには、

最高で

16

個までのオーディオトラックを出力できます。

参考:アセンブル編集を行う場合は、録音デッキ上のすべてのトラックが同時に録音可能となる

ため、保存先トラックコントロールは無効になります。

Â

タイムコードの挿入: このコントロールを選択すると、出力するクリップまたはシーケンスの

タイムコードがオーディオまたはビデオと一緒にテープに編集されます。テープに編集される

タイムコードは、出力するクリップまたはシーケンスから取られます。このオプションは、保

存先のテープにすでに存在しているタイムコードを上書きしたいときにだけオンにしてくだ

さい。この機能は、

RS-422

および一部の

DVCPRO HD

デバイスなどのシリアルデバイスコン

トロールのプロトコルをサポートするデバイスで動作します。

重要:

テープ上にすでに存在しているプログラムにビデオやオーディオをインサート編集す

るときは、既存のタイムコードをそのまま残すために、通常「タイムコードの挿入」をオフ

にします。

Â

ビデオの挿入: このコントロールを選択すると、テープのビデオトラックはコンピュータから

のビデオ出力で置き換えられます。このコントロールをオフにすると、クリップまたはシーケ

ンスのビデオを、保存先テープ上にすでにあるビデオに上書きすることから防ぎます。

Â

オーディオを挿入: このポップアップメニューを使用して、インサート編集時に録音可能にす

るテープのオーディオトラックを個別に指定できます。このポップアップメニューで使用でき

るオーディオトラックの数は、現在選択されているデバイスコントロール・プリセットの「オー

ディオマッピング」オプションで決まります。使用できないオーディオチャンネルの表示は薄

くなっています。

「オーディオマッピング」オプションの詳細については、

209

ページの「

「テー

プに編集」ウインドウを使う

」を参照してください。

このポップアップメニューから
オーディオトラックを選択します。

ここをクリックして、

タイムコードを有効または

無効にします。

ここをクリックして、

ビデオを有効または無効にします。

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204

Part III

出力

オーディオトラックを録音可にするには、このポップアップメニューから目的のトラックを

選んで、その横にチェックマークを付けます。そのトラックを再び選択すると、チェックマー

クがはずれてトラックは録音不可になります。

オーディオを挿入ポップアップメニューの

16

個のオーディオチャンネルインジケータは、

VTR

で録音可能なオーディオトラックを示します。オーディオチャンネルの色は、チャンネルの状

態を表示します。

Â

黄: 接続した

VTR

のオーディオトラックが録音可能です。

Â

灰色: 接続した

VTR

のオーディオトラックが録音不可です。

走行制御コントロール

走行制御コントロールを使用して、ビデオテープ内を移動できます。

Â

巻き戻し: ビデオテープを巻き戻すときは、このボタンをクリックするか

J

キーを押します。

Â

イン点からアウト点まで再生: 設定した現在のイン点までテープを巻き戻し、その点から設定

したアウト点までを再生します。アウト点がない場合は、テープの最後まで再生します。

Â

中止: ビデオテープを停止するには、このボタンをクリックするか、

K

キーまたはスペースバー

を押します。

Â

再生: テープを再生するときは、このボタンをクリックするか

L

キーを押します。

再生

停止

早送り

巻き戻し

現在のフレームの周辺を

再生

イン点からアウト点まで

再生

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14

テープに編集を使用するアセンブル編集とインサート編集

205

IIIIIIIIIIII

Â

現在のフレームの周辺を再生: このコントロールは、

「ユーザ環境設定」ウインドウの「編集」

タブにある「プレビューのプリロール」および「プレビューのポストロール」設定に基づいて

動作します。テープは、プリロールで設定された再生ヘッドの位置から、ポストロールで設定

された時間だけ再生されます。

Â

早送り: ビデオテープを早送りします。

L

キーを繰り返し押しても、

早送りすることができます。