テープへのインサート編集について
インサート編集では、イン点とアウト点を使用してテープのビデオ、オーディオおよびタイム
コードトラックを個別に置き換えることができます。インサート編集はフレーム単位の精度を持
ち、コントロールトラックでは決して途切れを生じません。たとえば、既存のビデオトラックと
オーディオトラック
2
は元のまま維持して、 新しい音楽をオーディオトラック
1
に録音できま
す。これには精密なプロ仕様のビデオデッキが必要です。
(詳細については、
200
ページの「
コ
ントロールトラックについて
」を参照してください。)
参考:この用語は「タイムライン」で「挿入」編集を行うこととはまったく関係がなく、ノンリ
ニア編集システム以前の、テープ間編集の用語である「インサート」編集です。
インサート編集をするには、テープにすでに信号を記録している必要があります。テープを黒く
する、つまりコントロールトラック、タイムコード、および黒みのビデオ信号を記録して、イン
サート編集に備えることができます。既存の途切れのないコントロールトラックでインサート編
集をすることもできます。編集ではイン点とアウト点を設定するため、テープにはタイムコード
も必要です。「
Final
Cut
Pro
」を使用してテープに黒のビデオ信号を記録する方法については、
194
ページの「
ビデオテープに黒みとタイムコードを記録する
」を参照してください。
重要:
DV
デバイスは、トラックが狭すぎて正確な置き換えができないため、インサート編集を
サポートしていません。より幅広いトラックを持つ
DVCAM
および
DVCPRO
形式では、インサー
ト編集をサポートしています。
200
Part III
出力
テープへのアセンブル編集またはインサート編集の要件
テープに編集を始めるには、以下の要件を満たす必要があります:
Â
ビデオ機器が
FireWire
またはシリアル
RS-422
デバイスコントロールに対応していること。
Â
デッキが録画に対応していること。再生専用デッキでは編集できません。
Â
インサート編集を行う場合は、ビデオカメラまたはデッキがこの機能に対応していること。
ビデオ機器の機能の詳細については、機器に同梱のマニュアルを確認してください。テープに出
力するための機器の要件の詳細については、
189
ページの「
出力の要件
」を参照してください。