用オーディオ
「
DVD
Studio
Pro
」では、各
DVD
トラックに最大
8
個のオーディオストリームを含めることが
できます。それぞれのオーディオストリームは相互に独立しており、一度に
1
つのオーディオス
トリームだけを再生できます。各ストリームには、
1
チャンネルから
7
チャンネルまで含めるこ
とができます(
6.1
チャンネルのサラウンドサウンドと同じ)。複数のオーディオストリームを使
用すると、プログラムの代替言語バージョンや、口頭での解説といった特殊機能を組み込むこと
ができます。
重要:
「
Final
Cut
Pro
」のシーケンスにあるオーディオトラックの動作と、
「
DVD
Studio
Pro
」の
トラックにあるオーディオストリームの動作は同じではありません。
DVD
プレーヤーでは、複
数のストリームを混ぜ合わせることはできません。会話の背後で音楽を再生したい場合、
1
つの
オーディオストリームに音楽と会話の両方を含めるために、
2
つのオーディオをミックスして
「
Final
Cut
Pro
」から書き出す必要があります。
ビデオ
DVD
は、複数のオーディオ形式に対応しています:
Â
AIFF(非圧縮)
: 最高品質のモノラルまたはステレオ・オーディオを提供しますが、最も多く
のディスク容量を必要とします。複数のオーディオストリームを含む
DVD
トラックでは、
問題が発生する場合があります。「
QuickTime
」
、
「
Compressor
」、
「
iDVD
」
、および
「
DVD
Studio
Pro
」のすべてで、適切な非圧縮
AIFF
オーディオストリームを作成することが
できます。
Â
Dolby Digital AC-3: 高品質な圧縮オーディオを提供します。標準ステレオを含め、
1
チャン
ネルから
6
チャンネルまでサポートします(
5.1
チャンネルのサラウンドサウンド)。
「
Compressor
」には、
AC-3
エンコーダが含まれています。
Â
DTS: 高品質な圧縮オーディオを提供します。通常、サラウンドサウンドオーディオストリー
ムにのみ使用します。他社製エンコーダおよびデコーダが必要です。
Â
MPEG-1 Layer 2: 良質な圧縮オーディオを提供します。通常、モノラルまたはステレオ・
オーディオストリームにのみ使用します。「
Compressor
」には、
MPEG-1 Layer 2
エンコーダ
が含まれています。
オーディオを録音および編集するときは、
48
キロヘルツ(
kHz
)のサンプルレートを使用し、圧
縮はしません。これにより、
DVD
で非圧縮オーディオを使用するか、サポートされている圧縮
オーディオ形式を使用するかにかかわらず、最高の品質が保証されます。
重要:
DVD
を作成するときは、オーディオに
48 kHz
または
96 kHz
のサンプルレートを指定す
る必要があります。標準のオーディオ
CD
で使われる
44.1 kHz
のサンプルレートを使用した場
合、
「
DVD
Studio
Pro
」および「
iDVD
」はオーディオを正しいサンプルレートに変換します。ま
た、
DVD
は
MP3
でエンコードされたオーディオをサポートしていません。「
DVD
Studio
Pro
」
および「
iDVD
」では、
MP3
オーディオを
DVD
規格に準拠する非圧縮オーディオに変換します。
第
19
章
DVD
用シーケンスを書き出す
273
IIIIIIIIIIII
シーケンスにチャプタマーカーおよび圧縮マーカーを追加する
シーケンスまたはプログラムの編集を終えたら、シーケンスに
DVD
で使用するマーカーを追加
することができます。マーカーはクリップやシーケンスの中に設定して、特定のフレームを識別
するための参照点です。
DVD
のオーサリング関連のマーカーは
3
種類あります:
Â
チャプタマーカー:
DVD
オーサリング用アプリケーションで、書き出された
QuickTime
ムー
ビーにナビゲート可能なチャプタリストを作成することができます。
DVD
の仕様ではチャプ
タポイントごとに
MPEG I
フレームが必要であるため、チャプタマーカーを作成すると、その
位置に
MPEG l
フレームが必ず作成されます。
Â
圧縮マーカー: 手動圧縮マーカーとも呼ばれます。シーケンスやクリップに圧縮マーカーを追
加することで、圧縮時に「
Compressor
」や「
DVD
Studio
Pro
」で
MPEG I
フレームを生成す
るタイミングを指定できます。詳しくは、
「
Compressor
」と「
DVD
Studio
Pro
」のマニュア
ルを参照してください。
Â
編集/カットマーカー: 自動圧縮マーカーとも呼ばれます。シーケンスの各カットまたはトラ
ンジション点で「
Final
Cut
Pro
」によって自動的に生成されます。圧縮時、
「
Compressor
」は
これらのマーカーを使用して
MPEG I
フレームを作成し、圧縮品質を高めています。