Final Cut Pro 6 - ビデオファイル形式内でサポートされるビデオコーデック

第

16

章

QuickTime

について学習する

233

IIIIIIIIIIII

圧縮していないムービーにはアルファチャンネルを含めることができます。アルファチャンネル

は、ムービー内の透明度のレベルを定義するもので、ほかの人が合成で使用するためのエフェク

トショットを引き渡す場合に便利です。アルファチャンネルの詳細については、

Volume

3

の

第

19

章「合成する／レイヤー化する」を参照してください。

アニメーション

アニメーションコーデックは、コンピュータ生成イメージ（広範囲に均一な色が使用されている

個所を含み、ノイズがほとんどない）のために開発されたものです。これは無損失コーデックで

す。つまり、圧縮したときに品質が劣化したり、ビデオにアーチファクトが加わったりすること

がありません。詳細については、

391

ページの「

ビデオ圧縮

」を参照してください。

撮影されたビデオは、一般にアニメーションよりもきめが粗く、ノイズが多く、テクスチャや色

合いも変化に富んでいるため、アニメーションコーデックを使って圧縮しても、ほかの方式を

使ったときほど効率よく圧縮できないことがあります。無損失圧縮でも、なにもしないよりは良

いので、このコーデックは非圧縮式よりひんぱんに利用されます。

参考：アニメーションムービーはほとんどのシステムにおいてリアルタイムでは再生されませ

ん。アニメーションムービーにもアルファチャンネルを含めることができます。

DV

コーデック

QuickTime

は、

DV NTSC

と

DV PAL

、

DVCPRO 50

、および

DVCPRO HD

など、さまざまな

DV

コーデックをサポートしています。これによって、ビデオカメラの素材は、先に別の形式にトラ

ンスコーディングしなくても、ネイティブに取り込み、編集、および再生することができます。

Apple M-JPEG

Apple M-JPEG

コーデックには、

M-JPEG A

と

M-JPEG B

があります。これは、ビデオキャプ

チャ・カードが使用しているコーデックと同様に、可変データレートのコーデックです。高い圧

縮率でファイルを小さくして配布したい場合は、これらのコーデックの使用を検討してくださ

い。

M-JPEG

は「損失の大きい」コーデックであり（視覚的な情報が永久にビデオフレームから

削除されるということ）、最終的な素材に悪影響が生じます。このような変化の程度は、選択し

たデータレートによって異なります。

市販されているビデオインターフェイスカードには、データを再レンダリングしなくても（また

は最低限の再レンダリングで）

M-JPEG A

または

M-JPEG B

をリアルタイムで再生できるものも

いくつかあります。これによりファイルの交換が非常に高速になります。

M-JPEG A

または

B

を

使う場合は、事前にお使いのキャプチャカードのメーカーに問い合わせて、どちらを使ったほう

がよいかを確認してください。

参考：

Apple M-JPEG

ムービーにアルファチャンネルを含めることはできません。

JPEG

JPEG

は、

M-JPEG

と似ていますが、同等のデータレートにおける圧縮後のアーチファクトが少

なくなります。

JPEG

ムービーは、システムの機能とムービーのデータレートによっては、シス

テム上でリアルタイムで再生できます。

参考：

JPEG

ムービーにアルファチャンネルを含めることはできません。