オーディオ/ビデオのプリセットについて
新しいビデオインターフェイスを取り付けたり、新しい
VTR
を接続したり、取り込みと編集を
行う形式を変更したりするときは、通常、
「オーディオ/ビデオ設定」を変更するだけです。た
とえば、取り込みおよび出力用に
PAL DV
ビデオカメラを接続する場合、ビデオフレームの水平
方向と垂直方向の寸法(
720
×
576
)
、取り込みに使用するビデオ機器とオーディオ機器、ビデ
オコーデック(
DV
−
PAL
)など、適切な取り込みおよびシーケンスの設定を「
Final
Cut
Pro
」
に設定する必要があります。
「オーディオ/ビデオ設定」ウインドウで個々の設定を変更するの
は時間がかかるため、
「
Final
Cut
Pro
」には、共通のビデオ形式や機器で動作するように事前設
定された数種類のプリセットが用意されています。
「オーディオ/ビデオ設定」ウインドウの対応するタブから、以下のようなプリセットにアクセ
スできます:
Â
取り込みプリセット: メディアファイルをディスクに取り込むときに使われる寸法、フレーム
レート、コーデック、およびインターフェイスが定義されています。この設定のグループは取
り込み中に使用され、通常は、ソーステープの形式と一致しています。さまざまな取り込み設
定を使用して、幅広い範囲のビデオ形式を取り込むように「
Final
Cut
Pro
」を簡単に設定する
ことができます。詳細については、
339
ページの第
25
章「
取り込み設定と取り込みプリセッ
ト
」を参照してください。
Â
デバイスコントロール・プリセット: これらの設定により、リモートコントロールプロトコル
やタイムコードを使ってビデオカメラ、
VTR
、またはその他のビデオ機器やオーディオ機器が
「
Final
Cut
Pro
」と通信する方法を設定します。切り出し、取り込み、または出力のためにビ
デオ機器やオーディオ機器を接続するときは必ずデバイスコントロール・プリセットを選択し
ます。詳細については、
349
ページの第
26
章「
デバイスコントロール設定およびプリセット
」
を参照してください。
Â
シーケンスのプリセット: イメージの寸法、フレームレート、コーデック、色空間、サンプル
レート、ビット深度など、シーケンスのビデオ形式とオーディオ形式が定義されています。取
り込まれる(入力される)メディアファイルの形式を定義している取り込みプリセットと異な
り、シーケンスのプリセットは、編集中に使われる、リアルタイムのパフォーマンスと出力形
式に影響する形式を定義しています。新しいシーケンスには現在選択されているシーケンスプ
リセットで指定された設定が自動的に使用されますが、シーケンスが作成された後は、
「シー
ケンス」>「設定」と選択してシーケンスの設定を変更することができます。
重要:
メディアファイルの設定とシーケンスの設定が一致していない場合は、通常、リアルタ
イムの再生や出力を行う前にすべてのメディアをシーケンスの設定に変換する必要があるこ
とを示す赤いレンダリングバーが「タイムライン」に表示されます。ほとんどの場合、一致し
てい る取 り込 みプ リセ ット とシ ーケ ンスの プリ セッ トを 使え ば、再 生の ため だけ に
「
Final
Cut
Pro
」でメディアファイルをレンダリングする必要がなくなります。詳細について
は、
361
ページの第
27
章「
シーケンスの設定とプリセット
」を参照してください。
第
24
章
オーディオ/ビデオ設定および簡易セットアップ
325
IIIIV
V
V
V
Â
A/V 装置: このタブでは、編集中の外部モニタリングおよびテープへの出力に使うビデオイ
ンターフェイスとオーディオインターフェイスを選ぶことができます。この設定では、外部ビ
デオとオーディオをモニタするかどうか、およびその方法を定義します。詳細については、
Volume
1
の第
14
章「外部ビデオでモニタする」を参照してください。
参考:その他のタブと異なり、
「
A/V
装置」タブには選択できるプリセットのリストはありま
せん。しかし、プリセットはすべての簡易セットアップに含まれています。