シーケンスのオーディオ設定
「
Final
Cut
Pro
」は、
Mac
OS
X
に搭載の
QuickTime
アーキテクチャを使ってシーケンスのオー
ディオの再生と書き出しを行います。シーケンスを書き出す際は、このオーディオ設定がデフォ
ルトで使用されます。
Â
レート:サンプルレートを低くすると使用する帯域幅が小さくなりますが、品質が低下しま
す。サンプルレートがファイルを渡すオーディオ業者と互換性があることを確認します。通常
は、シーケンスの設定で指定されるサンプルレートを使用します。これは、オリジナルのオー
ディオメディアファイルの理想的なサンプルレートになっているはずです。
Â
32 kHz:
DV
ビデオカメラの家庭用サンプルレートに相当します。特別な理由がない限り、
このサンプルレートをオーディオの書き出しに使用しないでください。
Â
44.1 kHz:これは、音楽
CD
と一部の
DAT
テープ用のサンプルレートです。
Â
48 kHz:
DV
形式および数多くのプロ仕様のビデオ形式で、このサンプルレートが使用され
ています。
Â
88.2 kHz:この高解像度のサンプルレートは、簡単に
44.1kHz
のオーディオファイルに変換
できます。
Â
96 kHz:この高解像度のサンプルレートは、簡単に
48kHz
に変換できます。
第
27
章
シーケンスの設定とプリセット
365
IIIIV
V
V
V
Â
深度: 各サンプルに使用するビット深度を選びます。
Â
8 ビット: このビット深度は、
Web
用に作成された圧縮率の高いムービーで使用します。特
に
8
ビットオーディオが必要でない限り、このオプションは使用しないでください。品質が
かなり低くなります。
Â
16 ビット: これは、
DV
、
DVCAM
、
DVCPRO
、音楽
CD
のビット深度です。オリジナルの
オーディオメディアがすべて
16
ビットで、複数のオーディオトラックを同じオーディオ出
力に接続していない場合は、このオプションを選びます。
Â
24 ビット: 多くの他社製ビデオおよびオーディオインターフェイスと互換性がある、高解
像度のビット深度です。ファイルを書き出す場合、特にオーディオファイルの中に
24
ビッ
トのものがあったり、複数のオーディオチャンネルを同じ出力チャンネルにルーティングす
ることでミキシングする場合は、できるだけ高い品質を保つためにこのオプションを選択し
ます。
Â
設定: このポップアップメニューは、オーディオミキサのダウンミックス制御と組み合わせて
機能し、書き出し時に「
QuickTime
ムービーを書き出す」コマンドでシーケンスのオーディ
オ出力をグループ化する方法を決定します。ここには以下の
3
つのオプションがあります:
Â
ステレオダウンミックス: このオプションでは、ステレオミックスを単一のステレオ
QuickTime
オーディオトラックに書き出します。
「オーディオミキサ」の「ダウンミックス」
ボタンよりも優先されます。
Â
グループ化したチャンネル: シーケンスのオーディオ出力グループに基づいて、複数のステ
レオおよびモノラル出力バスが、対応するステレオおよびモノラルの
QuickTime
トラック
に書き出されます。
Â
ディスクリートチャンネル: このオプションでは、
「グループ化したチャンネル」オプション
と同じ方法でチャンネルを書き出しますが、
QuickTime
ムービーのオーディオトラックの各
チャンネルはディスクリートチャンネルとしてラベルが付けられ、シーケンス内でチャンネ
ルが割り当てられているオーディオ出力バスに従って番号が付けられます。書き出した
QuickTime
ファイルにシーケンスのオリジナルのオーディオ出力割り当てを保持する場合
に、このオプションを使用します。
これらのオプションの詳細については、
Volume
3
の第
2
章「出力チャンネルと外部オーディ
オモニタを割り当てる」を参照してください。