「オーディオ出力」タブ
このタブの設定では、シーケンスで使用できるオーディオ出力チャンネルの数を定義することが
でき、出力にはコンピュータに接続されている任意のビデオまたはオーディオインターフェイス
を利用できます。
新しいシーケンスは、「ユーザ環境設定」ウインドウで選択されたオーディオ出力プリセットを
使用して作成されます。シーケンスの作成後、シーケンスを選んで「シーケンス」>「設定」と
選択し、
「オーディオ出力」タブをクリックして別のオーディオ出力プリセットを選択できます。
デフォルトでは、コンピュータに内蔵のオーディオ出力、およびほとんどの
DV
ビデオカメラと
他社製ビデオキャプチャインターフェイスで動作するステレオプリセットが選択されています。
「オーディオ/ビデオ設定」ウインドウの「
A/V
装置」タブで、より高性能なオーディオインター
フェイスを指定した場合、新規のプリセットを作成して追加オーディオ出力チャンネルにオー
ディオをルーティングすることができます。
「オーディオ/ビデオ設定」ウインドウでの外部オー
ディオインターフェイスの選択の詳細については、
Volume
3
の第
2
章「出力チャンネルと外部
オーディオモニタを割り当てる」を参照してください。
「オーディオ出力」タブの
設定
第
27
章
シーケンスの設定とプリセット
369
IIIIV
V
V
V
「オーディオ出力」タブには次の設定が含まれています:
Â
「出力」ポップアップメニュー: このポップアップメニューを使用すると、外部オーディオイ
ンターフェイスで使用できるオーディオ出力の数を指定することができます。このメニューで
は、普通のステレオ出力に対応した
2
つの出力チャンネルがデフォルトです。追加の出力チャ
ンネルは、ペアで加えられていきます。
12
のオーディオ出力ペアまたは合計で
24
の出力が指
定できます。
Â
チャンネル設定ボックス: 各出力ペアには独自の設定ボックスがあり、それぞれ独自のコント
ロール設定ができます。出力ペアを追加すると設定ボックスも追加されます。
Â
チャンネル番号: コントロールが作用する出力チャンネルを定義します。
Â
「ダウンミックス」ポップアップメニュー: このメニューのコマンドは、オーディオがステ
レオにダウンミックスされる場合
(ビデオへの出力か
QuickTime
ムービー/オーディオファ
イルのどちらか)、または「オーディオミキサ」タブの「ダウンミックス」ボタンがオンに
なっている場合に、出力チャンネルを弱く(低く)または強く(高く)する量(
dB
)を決め
ます。ダウンミックスする際、オーディオ出力チャンネルは
+10dB
∼−
10dB
の範囲で修正
または完全に消すことができます。適正なダウンミックスレベル設定の詳細については、
Volume
3
の第
2
章「出力チャンネルと外部オーディオモニタを割り当てる」を参照してく
ださい。
Â
ステレオの「グループ化」ボタン:
これらのボタンは、特定のオーディオ出力チャンネルの
ペアを「ステレオ」または「デュアルモノ」に指定します。出力がステレオペアに割り当て
られたシーケンストラックではパンが有効です。
1
つの「ダウンミックス」ポップアップメ
ニューでペアの両方のチャンネルのダウンミックスレベルを設定します。デフォルトは
0 dB
です。出力が
2
つのモノラルペアに割り当てられたシーケンストラックには、ステレオ出力
はなく、トラックのパン用スライドバーは無効です。
2
つの「ダウンミックス」ポップアッ
プメニュー(各チャンネルに
1
つ)が表示され、デフォルトは−
3 dB
です。適正なダウン
ミックスレベル設定の詳細については、
Volume
3
の第
2
章「出力チャンネルと外部オー
ディオモニタを割り当てる」を参照してください。
参考:
「
Final
Cut
Pro
」のプロジェクトファイルをそのシーケンス込みで別のシステムに移動す
る場合、移動先のシステムで使用できるオーディオ出力チャンネルの数にかかわらず、このシー
ケンスはもともと作成されたオーディオ出力設定を保持します。
370
Part IV
設定および環境設定