デバイスコントロールを使う
FireWire
(IEEE 1394 または i.LINK とも呼ばれます)は、現在多数の業務用および家庭用のビ
デオカメラやデッキに対応している規格です。
FireWire
は、デバイスコントロールデータ、タイ
ムコード、ビデオおよびオーディオ信号を
1
本のケーブルで転送します。
FireWire
を使うと、
FireWire
ポートが内蔵されている
DV
ビデオカメラからビデオを直接取り込むことも、
DV
コン
バータを使って旧式のアナログ専用機器からビデオを取り込むこともできます。
「
Final
Cut
Pro
」では、
FireWire
で接続されたビデオカメラやデッキにビデオ、オーディオ、お
よびタイムコードを出力し、シーケンスをテープに記録することもできます。
DV
形式のすべて
のカメラには、
DV
タイムコードが記録されます。「
Final
Cut
Pro
」は、テープから素材を取り込
むときにこのタイムコードを使用します。
デバイスコントロールの
FireWire
仕様への準拠の度合いは、ビデオ機器によって異なります。そ
のため、
「
Final
Cut
Pro
」では、デバイスコントロールと取り込みにいくつかのバージョンの
FireWire
プロトコルを使用できます:
Â
FireWire: これがデフォルトです。
Â
FireWire Basic: これは、完全な
Apple FireWire
プロトコルと互換性のない、ビデオカメラお
よびデッキ用の簡易デバイスコントロールプロトコルです。このプロトコルを使っても、取り
込まれるビデオやオーディオの品質は影響を受けません。
「
Final
Cut
Pro
」で使用される
FireWire
プロトコルを変更する方法の詳細については、
331
ペー
ジの「
プリセットを編集する
」および
349
ページの「
デバイスコントロール・プリセットについ
て
」を参照してください。
ビデオカメラやデッキをコンピュータに接続した後、
VCR
モードに切り替えます。
「
Final
Cut
Pro
」を使用して、カメラモードになっているビデオカメラに録画することもできま
すが、その場合は「
Final
Cut
Pro
」のデバイスコントロールをオフにする必要があるため、出力
中の制御機能は限定されます。
356
Part IV
設定および環境設定