Final Cut Pro 6 - 「一般」タブ

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「一般」タブ

このタブには、アプリケーションの起動、新規プロジェクトおよびシーケンスの作成、自動保存

や自動レンダリングなどの自動スケジュールイベントに関連した基本的な環境設定が入ってい

ます。

特に指定しない限り、

「一般」タブが開きます。

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23

設定と環境設定を選択する

305

IIIIV

V

V

V

Â

取り消しの回数: 値を入力して、取り消すことができる操作の回数を指定します。指定できる

最大取り消し回数は

99

です。デフォルトは

10

です。アクションの取り消しについての詳細

は、

Volume

1

の第

4

章「

Final Cut Pro

インターフェイスの概要」を参照してください。

Â

「最近使ったクリップ」リスト: この値によって、

「ビューア」の最近使ったクリップポップ

アップメニューに表示するクリップ名の数が決まります。このポップアップメニューには、

「ブ

ラウザ」から開いたクリップのリストが、開かれた順序に従って表示されます(リストの先頭

は、最も最近開かれたクリップ)。デフォルトは

10

クリップで、最大表示数は

20

です。

「ビュー

ア」

の最近使ったクリップポップアップメニューの使用についての詳細は、

Volume

1

の第

6

「ビューアの基本」を参照してください。

リアルタイムオーディオおよびビデオ・オプション

Â

RT オーディオミキシング: このフィールドに数値を入力し、リアルタイムでミックスできる

オーディオトラック数を指定します。デフォルトは

8

トラックで、最大トラック数は

99

です。

レンダリングを必要とせずにミックスできるトラックの最大数は、コンピュータの処理能力、

シーケンスで使 用しているフィルタの数と タイプ、ハー ドディスクのデータ転送速 度、

Final

Cut

Pro

」で使用できるメモリ量によって異なります。

Â

オーディオ再生の品質: このポップアップメニューは、サンプルレート変換の品質(オーディ

オクリップのサンプルレートが、それの入っているシーケンスのサンプルレートと異なる場

合)と、

「タイムライン」のレンダリング済みの部分とレンダリングされていない部分間のト

ランジションに影響します。

Â

低(高速)

: これを選択すると、リアルタイムのオーディオ性能は最高になりますが、サン

プルレート変換の品質は最低になります。再生ヘッドが「タイムライン」のレンダリング済

みのセグメントからレンダリングされていないセグメントに移動すると、耳障りな音がした

り、レベルの変動が目立ったりします。基本的な編集の場合は、通常はこれが最良の選択で

す。

Â

「中」または「高」

: オーディオトラックの細かいミキシングを開始する場合は、オーディオ

ミキシングの品質を「中」または「高」に上げることができます。サンプルレート変換の品

質を上げると音は良くなりますが、必要な処理能力が増えてリアルタイムで同時に作業でき

るトラックの数が制限されます。また、レンダリング済みのオーディオセグメントとレンダ

リングしていないオーディオセグメント間の音の移行が、より滑らかになります。

重要:

レンダリング時、オーディオのミキシング時、テープへの編集時、ビデオへの出力時、

オーディオファイルや

OMF

ファイルへの書き出し時、「

Final

Cut

Pro

」は「オーディオ再生

の品質」ポップアップメニューの選択内容に関係なく、再高品質設定を使用します。

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306

Part IV

設定および環境設定

Â

リアルタイムビデオの制限(MB /秒): 「

Final

Cut

Pro

」はこの数字を使って、取り込み先

ディスクからリアルタイムで再生できるビデオストリームの数を制限します。この機能は、複

数の編集システムがストレージ・エリア・ネットワーク(

SAN

)などの同一のメディアを共有

している場合やポータブルコンピュータのハードディスクのように取り込み先ディスクの

データレートが限られている場合などに便利です。

たとえば、

DV

メディアの入っている

6

つの同時トラックをもつシーケンスを再生したときに、

Final

Cut

Pro

」から再生中にフレームのコマ落ちがあったという警告が出たとします。次

に、

5

つの同時ビデオトラックをもつシーケンスを再生してコマ落ちがなかった場合、取り込

み先ディスクは

5

つまでの

DV

ビデオストリームを同時に処理できることがわかります。

DV

のデータレートは

3.6 MB

/秒であるため、

「リアルタイムビデオの制限」オプションを選択

して

数字入力用のフィールドに

18 MB

/秒(

5

×

3.6MB

/秒)と入力します。シーケンスの

再生のためにデータレートを

18 MB

/秒以上に保つ必要がある場合は、

Final

Cut

Pro

」は

シーケンスのその部分に赤いレンダリングバーを表示します。

参考:

Final

Cut

Pro

」では、設定したデータレートの制限が単一ビデオストリームのデータ

レートを下回っている場合でも、単一ビデオストリームの再生が可能です。たとえば、データ

レートの限界を

1MB

/秒に設定した場合、単一

DV

ビデオストリームのデータレートが

3.6

MB

/秒であっても「

Final

Cut

Pro

」はそのストリームを再生します。