Final Cut Pro 6 - オーディオ再生品質に関する補足情報

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オーディオ再生品質に関する補足情報

シーケンスの設定とサンプルレートが異なったクリップを使用すると、サンプルレートの変換

が行われます。メディアファイルのサンプルレートがシーケンスのサンプルレートと一致して

いる場合は、このポップアップメニューは無効です。

オーディオクリップのレンダリング済みの部分とレンダリングされていない部分の間のトラ

ンジションにも、「オーディオ再生の品質」ポップアップメニューで選択した品質設定が影響

します。たとえば、品質に「低」を選択して、残響が含まれている、部分的にレンダリングさ

れたクリップを再生すると、再生ヘッドが、シーケンスのレンダリング済みの部分からレンダ

リングされていない部分へ移動したとき、残響が聞こえなくなります。しかしながら、

「中」ま

たは「高」の品質を選択すると、レンダリング境界を越えたときでも残響が聞こえます。

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23

設定と環境設定を選択する

307

IIIIV

V

V

V

インターフェイスオプション

Â

ツールヒントを表示: ツールヒントと呼ばれる、インターフェイス要素に関する説明と対応す

るキーボード・ショートカットを自動的に表示するときは、このオプションを選択します。

ツールヒントは、ポインタをコントロールの上に移動し、そのまま少し停止(コントロールを

クリックせずに)すると、小さい黄色のボックスの中に表示されます。ポインタをコントロー

ルから移動すると、ツールヒントは消えます。

Â

アクティブ時、すべてのウインドウを手前に出す: このオプションを選択すると、

Final

Cut

Pro

」がバックグラウンドにある場合、

1

つの「

Final

Cut

Pro

」ウインドウをクリッ

クすると、すべての「

Final

Cut

Pro

」ウインドウが同時に前に出ます。

Â

最後に使用したプロジェクトを起動時に開く: このオプションは、

Final

Cut

Pro

」が新規の

名称未設定のプロジェクトで起動するか、最後にアプリケーションを終了したときに開いてい

たプロジェクト(単数または複数)で起動するかを決定します。

自動保存オプション

Â

自動保存ボールト: 「自動保存」オプションは、開いているプロジェクトのコピーを定期的な

間隔で保存します。詳細については、

20

ページの「

「自動保存」機能を使う

」を参照してくだ

さい。

新規プロジェクトとシーケンスオプション

Â

新しいプロジェクトを設定するときに確認: このオプションを選択すると、新規プロジェクト

の作成時に「プロジェクト情報」ダイアログが表示されます。プロジェクト情報の設定の詳細

については、

Volume

2

の第

5

章「プロジェクト、クリップ、シーケンスを使用する」を参照

してください。

Â

新しいシーケンスを設定するときに確認: このオプションを選択すると、新しいシーケンスを

作成するたびに、シーケンスプリセットを選ぶように求めるダイアログが表示されます。この

機能は、常に複数の異なったビデオ形式で作業する場合に便利です。いつも同じビデオ形式を

編集する場合には、このオプションの選択が必要になることはほとんどありません。

「ビューア」の「再生」ボタンの上に

ポインタ置くと表示されるツールヒント

(インターフェイス要素とキーボード・

ショートカット)。

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308

Part IV

設定および環境設定

取り込みと再生オプション

Â

オーディオの取り込みをビデオソースに同期: このオプションは、次のような場合に選択し

ます:

Â

ビデオゲンロック入力のあるオーディオインターフェイスを使用していて、ゲンロック入力

が適切なビデオ信号を受信している場合。

Â

フィルムやビデオの作成時に別のオーディオレコーダーに録音した音などの、ビデオと同期

化させたいオーディオメディアを取り込む場合。

デバイス制御可能オーディオデッキのゲンロックについては、

Volume

1

の第

12

章「業務用

のビデオおよびオーディオ装置を接続する」を参照してください。

Â

再生時のコマ落ちを報告: このオプションを選択すると、「ビューア」

「キャンバス」、および

「タイムライン」で再生しているとき、または「テープに編集」や「ビデオにプリント」を使っ

て 出力 し て いる と きに、コ マ 落ち が 発生 し た 場合 に、メッ セ ージ が 表 示さ れ ま す。

Final

Cut

Pro

」でコマ落ちが発生した場合、その原因はたいてい、取り込み先ディスクの速

度がメディアのデータレートよりもはるかに遅いなどの、ハードウェアやセットアップ上の問

題です。

Final

Cut

Pro

」でコマ落ちが報告される場合の対処法については、

438

ページの「

生中の問題

」を参照してください。

Â

コマ落ち時にテープに編集/ビデオにプリントを中止: このオプションを選択すると、

「ビューア」、

「キャンバス」

、および「タイムライン」で再生しているとき、または「テープに

編集」や「ビデオにプリント」を使って出力しているときに、コマ落ちが発生した場合に、

メッセージが表示されます。再生時のコマ落ちは、ほぼすべてハードウェアの設定の問題で

す。

Final

Cut

Pro

」でコマ落ちが報告される場合の対処法については、

438

ページの「

再生

中の問題

」を参照してください。

Â

コマ落ち時に取り込みを中止: このオプションを選択すると、コマ落ち検出時にただちに取り

込みが中止されます。コマ落ち前に取り込まれたすべてのメディアは、フレーム精度のタイム

コードで保存されます。その結果生じたメディアファイルは保存され、そのメディアファイル

のクリップが「ブラウザ」に入れられます。

Â

タイムコードの途切れで: このポップアップメニューを使って、タイムコードが途切れている

メディアの取り込みを複数の方法で防止することができます。

Â

新規クリップを作成: これを選択すると、

Final

Cut

Pro

」はタイムコードが途切れるたび

に、メディアファイルとそれに接続されたクリップを新規に作成します。これは、テープ全
体を一度にバッチ取り込みする場合に適した設定です。

Â

取り込みを中止: このオプションを選択すると、タイムコードの途切れが検出されるたび、

取り込みは中止されます。タイムコードの途切れの前に取り込まれたすべてのメディアは、

タイムコードとフレームが正確に一致したまま保持されます。その結果生じたメディアファ

イルは保存され、そのメディアファイルのクリップが「ブラウザ」に入れられます。

Â

取り込み後に警告: このオプションを選択すると、タイムコードの途切れが複数あっても、

メディアファイルが

1

つだけ取り込まれます。タイムコードの途切れは取り込み後に報告さ

れるため、メディアファイルに入っているタイムコードに信頼性がないことがわかります。

ほかに選択肢がない場合を除き、タイムコードの途切れのあるメディアファイルを使用する

のはお勧めできません。メディアファイルの正確な再取り込みが行えないからです。

詳細については、

Volume

1

の第

17

章「素材をディスクに取り込む」を参照してください。

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23

設定と環境設定を選択する

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IIIIV

V

V

V

テキストサイズオプション

Â

ブラウザのテキストサイズ: このポップアップメニューでは、

「ブラウザ」および「タイムラ

イン」に表示するテキストの大きさを選択できます。この設定は、

「表示」>「テキストサイ

ズ」と選択するか、

Control

キーを押したまま「ブラウザ」をクリックし、ショートカットメ

ニューから「テキストサイズ」を選ぶことによっても調節できます。

自動レンダリングオプション

Â

自動レンダリング: 「自動レンダリング」オプションでは、休憩時間や昼休みなど、編集をし

ていないコンピュータのアイドル時間を利用して、

「タイムライン」の開いたシーケンスをレ

ンダリングできます。

詳細については、

Volume

3

の第

29

「レンダリングとビデオ処理の設定」

を参照してください。