インターレース・スキャンについて
フレームレートが
40 fps
より低いと、フリッカが顕著に発生します。
NTSC
と
PAL
の発明当時
は、それよりも速いフレームレートの実装は実用的ではありませんでした。インターレース・ス
キャンは、
60 fps
(
NTSC
)または
50 fps
(
PAL
)の見かけ上のフレームレートを作成するために
考案されました。インターレースビデオは、
2
つのフィールドを使ってディスプレイを
2
回ス
キャンし、
1
つのフレームを完成させます。シングルフィールドに、フレームの奇数の走査線
(
1
、
3
、
5
、
7
など)または偶数の走査線(
2
、
4
、
6
、
8
など)だけが入ります。ビデオのスキャ
ンプロセスを中止して
1
つのビデオフィールドを観察したなら、ベネチアンブラインドや櫛のよ
うに、走査線が
1
つおきに欠けているのが分かるでしょう。
フィールドはフレームレートの
2
倍で変化しているため、
1
つ
1
つのフレームをプログレッシブ
形式でスキャンする場合に比べて、見かけ上のフリッカは少なくなります。たとえば、
NTSC
で
は、奇数の走査線のフィールドは
1/60
秒でスキャンされ、偶数の走査線のフィールドは次の
1/
60
秒でスキャンされるため、
1/30
秒ごとに完全なフレームが作成されます。
フィールド
1
フィールド
2
フレーム
付録
A
ビデオ形式
387
V
V
V
V