知覚コーディングとガンマ
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ビットのデジタルビデオでは輝度ステップの数が限られているため、使用可能な
256
のコード
を効率的に利用する必要があります。人は輝度に対して指数関数的に知覚するため、人間は暗い
場所での方が輝度の絶対的な変化に敏感です。言い換えると、知覚的な輝度の変化に必要な光の
量は、指数関数的に増大します。このため、各コード間のステップが輝度の知覚変化を再現する
ように、ガンマ補正がビデオに適用されます。このガンマ補正を適用しないと、ある輝度レベル
から次のレベルに変化した場合、暗い部分の方が急激な変化を示し(「バンディング」)、白レベ
ルでは輝度の変化が知覚されないまま多くのコードが無駄に使われることになります。ビデオモ
ニタでは、イメージの本来の光の強度が表示されるように逆ガンマ補正が行われます。ガンマの
詳細については、
Volume
3
の第
29
章「レンダリングとビデオ処理の設定」を参照してください。