ビデオ圧縮
ビデオ信号がデジタルになると、大量の記憶スペースと送信帯域幅が必要です。データの量を減
らすために、イメージの品質に悪影響を与えずに情報を圧縮できるいくつかの方法が採用されて
います。いくつかの方法は無劣化で、データは損失しませんが、大部分の方法は 劣化をともない、
情報は捨てられ回収することはできません。
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Part V
付録
簡単なデータ圧縮方法をいくつかあげます:
Â
等間隔でピクセルを捨てる: 基本的にイメージがスケールされるか、濃淡のむらが濃くなり
ます。
Â
複数のピクセルで値を平均化する(サブサンプリング)
: 複数の隣接するピクセル値を取り出
し、それを平均化して、複数の値に近似する単一の矩形ピクセルを作成します。詳細について
は、
384
ページの「
ピクセルのアスペクト比
」を参照してください。
Â
等間隔でカラーチャンネル情報を捨てる:
4:2:2
や
4:1:1
などのカラーサンプル比率となります。
カラー情報を捨てていることを見ている側に気づかれないのが理想ですが、細かい色補正や、
最初に大量のカラー情報が必要なクロマキーイングを行いたい場合に、これが問題になること
があります。