フレームレートとは
(
405
ページ)
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フリッカーと見かけ上のフレームレートを理解する
(
406
ページ)
Â
フレームレートの制限と最適なフレームレート
(
407
ページ)
Â
フレームレートを選択する
(
408
ページ)
Â
タイムコードとは
(
410
ページ)
Â
ドロップフレームタイムコードとノンドロップフレームタイムコードについて
(
410
ページ)
Â
テープ上のタイムコード
(
413
ページ)
Â
さまざまなタイムコード形式の比較
(
414
ページ)
フレームレートとは
動画カメラは、絶え間なく大量に静止画を撮り続けるスチールカメラと考えることができます。
ムービーは、静止画を高速で連続して表示することで、イメージが動いているような錯覚を作り
上げます。
1
秒間に撮影されたイメージの数をムービーのフレームレートといい、
(フレーム/
秒)という単位で測定されます。フレームレートはレコード速度と再生速度の両方を記述します。
1
秒間に録画するフレーム数が多くなればなるほど、録画媒体に記録される動きはより正確にな
ります。
録画速度と再生速度は通常同じですが、同じでなくてもかまいません。たとえば、歩道で跳ねる
ゴムボールを
24 fps
で撮影すると、ムービーにはボールの位置がそれぞれ異なる
24
枚の写真が
含まれます。一方、
100 fps
で撮影すると、 同じ時間内に撮影されるボールの位置の写真は約
4
倍になります。
1
秒間のフレーム数が多くなればなるほど、ボールの正確な位置がより精密に記
録されます。
参考:フレームをオリジナルの録画速度と異なる速度で再生すると、低速度撮影やスローモー
ションなどの時間的エフェクトを作成することができます。
初期のテレビシステムは、イメージの電気的ノイズを避けるために地域の電気規格に基づいてフ
レームレートを選択しました。北アメリカの
NTSC
方式は、
60 Hz
電力に基づいて
30 fps
(現在
はカラー
NTSC
方式の
29.97 fps
に調整)を使用します。主にヨーロッパで使用される
PAL
方式
は、
50Hz
電力に基づいて
25 fps
を使用します。
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Part V
付録
フィルムカメラはビデオカメラに比べて比較的シンプルなので、幅広いフレームレートで撮影お
よび再生できます(標準映写速度は
24fps
です)。ビデオ形式は柔軟性が少なく、その理由には
電気的な複雑さや、テレビが
1
つのフレームレートだけでビデオを再生するよう設計されている
ことなどがあります。しかし、ビデオ技術が発展するにつれて、多くのデジタルビデオカメラで
は既存の
NTSC
および
PAL
ビデオシステムとの互換性を維持しながらも複数のフレームレートを
選択できるようになりました。