Final Cut Pro 6 - 取り込み後、サブクリップから独立したメディアファイルを作成する

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取り込み後、サブクリップから独立したメディアファイルを
作成する

各ソーステープを完全なメディアファイルとして取り込んでから小さなサブクリップに分割す

る場合、作品には不要なサブクリップも多く作成されてしまいます。ディスクスペースを節約す

るには、メディアファイルの不要な部分を削除します。削除はメディアファイル自体に影響する

ので、この作業はメディアの管理です。

「メディアマネージャ」を使用して、オリジナルのメディアファイルを小さなメディアファイル

に分割することができます(

1

つのメディアファイルが

1

つのサブクリップに相当します)

。分

割後、不要なサブクリップに該当するメディアファイルを削除することが可能です。

重要:

メディアファイルは、編集開始前に小さなメディアファイルに分割しておくと作業が容易

になります。

保存したいサブクリップと削除したいサブクリップを整理するには:

1

「ブラウザ」でビンを

2

つ作成し、それぞれ「保存」および「削除」と名前を付けます。

2

各サブクリップを「ビューア」で再生し、内容に応じて「保存」ビンまたは「削除」ビンに移動

します。

3

すべてのサブクリップを「保存」ビンまたは「削除」ビンに入れ終わるまで、繰り返しサブク

リップを確認して順番を入れ替えます。

2

つの異なるラベルを使用したり、保存したいサブクリップに適切な情報を使用するなど、ほか

にもさまざまなサブクリップの管理手法があります。ご自分に合った方法を使用してください。

選択したサブクリップによって参照されていないメディアを削除するには:

1

マスタークリップ(完全な長さのメディアファイルを参照しているオリジナルクリップ)を削除

します。

2

「ブラウザ」で、作品中で使用するために保存しておきたいサブクリップを選択します。

前述の方法でサブクリップを「保存」ビンと「削除」ビンに分けた場合、

「保存」ビンに入って

いるサブクリップを選択します。選択したサブクリップは、メディアファイルのプロジェクトで

使用する部分を参照しています。

3

「ファイル」メニューから「メディアマネージャ」を選びます。

4

「選択した項目が参照しているメディアを」ポップアップメニューから「既存を使用する」を選

びます。

5

「選択した項目から不要なメディアを削除する」チェックボックスを選択します。

このチェックボックスがオンになっていると、

Final

Cut

Pro

」は、

「ブラウザ」で現在選択して

いるサブクリップが参照していないメディアファイルの部分を削除します。

6

「メディアファイル名の流用元」ポップアップメニューから「クリップ名」を選択します。

このオプションがオンの場合、サブクリップの名前が、作成されるメディアファイルの名前とし

て使用されます。

7

「選択した項目を複製して、新規プロジェクトに配置する」チェックボックスがオフになってい

ることを確認します。

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2

サブクリップを作成する

43

IIII

8

OK

」をクリックします。

これはディストラクティブな(メディアファイルの一部を削除する可能性がある)処理であるた

め、

Final

Cut

Pro

」は同じメディアファイルを参照するクリップがほかにもプロジェクト内に

あるかどうか確認します。該当するクリップが見つかった場合、

Final

Cut

Pro

」は現在選択さ

れているサブクリップ以外でメディア削除の影響を受けるクリップの数を表示します。この場

合、もともと選択していなかったサブクリップは、メディア管理に含めない限りオフラインにな

ります。

9

次のオプションのうちいずれかを選択します:

Â

加算: 選択内容にほかのクリップを追加して、メディアの対応する部分が、選択したオリジナ

ルのサブクリップとともに保存されるようにします。「メディアマネージャ」を開く前に、

「ブ

ラウザ」で選択し忘れたサブクリップがある場合に便利です。メディアファイルのマスターク

リップがまだ「ブラウザ」にある場合、マスタークリップがメディア全体を参照し、よってメ

ディア全体が使用中とみなされるため、このマスタークリップをメディア管理で選択されてい

る内容に追加してもメディアは削除されません。

Â

続ける: 選択内容にクリップを一切追加せずに続けます。保存したいサブクリップをすべて選

択していることを確認してから、このオプションを選択します。

Â

中止: 保存したいサブクリップをすべて選択したかどうか確信できない場合、処理を中止して

操作をはじめからやり直し、あらためて正しいサブクリップを選択したことを確認することが

できます。

Final

Cut

Pro

」は最後にもう一度、この操作によりハードディスクからメディアが削除され、

やり直しができないことを警告します。ただし、ビデオ素材はいつでもテープから再取り込み

できるので(メディアファイルがビデオテープ由来の場合)、それほど深刻な事態ではありま

せん。

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現在選択しているサブクリップが参照していないメディアを削除するには「続ける」を、処理を

中断してメディアファイルをそのまま残すには「中止」を選択します。

「続ける」を選択すると、サブクリップごとに個別のメディアファイルが新しく作成されます。

テープ全体の内容を含むオリジナルのメディアファイルは削除されます。プロジェクトのサブク

リップは、作成された個別のメディアファイルを参照するようになります。もともと選択してい

たサブクリップは「ブラウザ」でクリップになり、アイコンによってこの変化が示されます。オ

リジナルのメディアファイルは削除され、

「メディアマネージャ」で処理しなかったサブクリッ

プはオフラインになります。

これ以降、あるショットを何らかの理由で再取り込みする場合は、必要なクリップだけ(テープ

の全継続時間ではなく)を取り込むことをお勧めします。

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