Final Cut Pro 6 - 波形表示部をズームインする/ズームアウトする

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波形表示部をズームインする/ズームアウトする

「ビューア」でオーディオクリップを移動する操作は、

「ビデオ」タブでビデオクリップを移動す

る操作とほとんど同じです。ただし、いくつかの付加的な機能を知っておく必要があります。

「ビデオ」タブでクリップの中を移動するときは、再生ヘッドの位置にある現在のフレームしか

表示されません。そのフレームにズームインすると画像が拡大されますが、時間軸上の位置は変

わりません。オーディオタブの波形の動作はこれと異なります。波形はオーディオクリップ全体

を表しているので、タイムライン上のクリップ内を移動するときと同じように、波形の上を移動

することができます。波形の上を移動すると、波形表示部の下にあるスクラバー・バーの再生

ヘッドが波形上の再生ヘッドと連動します。

「ビューア」のスクラバー・バーは、常に「ビューア」のクリップの継続時間全体を表します。一

方、波形表示部の上のルーラの動きは制約を受けません。波形表示部の下にあるズームコント

ロールとズームスライダを使って、

「ビューア」の波形表示部をズームインしたりズームアウト

したりすることができます。この操作によってオーディオルーラも拡大または縮小され、オー

ディオクリップの波形を細かく見たり、大まかに見たりすることができます。クリップのビデオ

トラックで表示できる最小単位は

1

フレームですが、クリップのオーディオ波形は、最小

1/100

フレームの単位で表示することができます。

「ステレオ」オーディオタブ

オーディオトラック

a1

オーディオトラック

a2

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17

オーディオ編集の基本

295

IIIIIIII

参考:このセクションでは「ビューア」のオーディオタブでズームインを行う方法を説明してい

ますが、ここでの説明は、

「タイムライン」でシーケンスクリップの波形表示をズームインした

りズームアウトしたりするときにも使用できます。

ズームコントロールを使ってオーディオ波形をズームイン/ズームアウトするには:

m

ズームコントロールをクリックまたはドラッグし、波形表示部に表示されている部分を中心にし

てズームインまたはズームアウトします。

コントロールの右側をクリックするとズームアウトされ、表示されるクリップの継続時間が長く

なり、左側をクリックするとズームインされ、より細かい部分が表示されます。

ズームスライダを使ってオーディオ波形をズームインまたはズームアウトするには、以下のいず

れかの操作を行います:

m

ズームスライダのいずれか一端のツマミをドラッグすると、 表示の両端を同時に調整できます。

再生ヘッドが表示されている場合、それはズーム操作の間、中心位置にとどまります。再生ヘッ

ドが表示されていない場合は、「タイムライン」の可視領域が中心位置にとどまります。

m

Shift

キーを押したまま、ズームスライダで選んだ端を基準に、もう片方の端は固定したまま、一

方のツマミをドラッグします。

メニューコマンドまたはキーボードショートカットを使ってオーディオクリップの波形をズー

ムインまたはズームアウトする場合は、ズームしている間、表示される波形の中心は変わりま

せん。

キーボードショートカットまたはメニューコマンドを使ってオーディオ波形をズームイン/

ズームアウトするには:

1

波形上のズームの中心にしたい位置に再生ヘッドを移動します。

2

以下のいずれかの操作を行います:

Â

ズームインする:

「表示」>「ズームイン」と選択するか、コマンドキーを押したまま^(キャ

レット)キーを押します。

コマンドキーを押したままテンキーのプラス記号キー(+)を繰り返し押すと、表示倍率が高

くなり、最終的にはオーディオクリップのフレーム全体が表示されます。

Â

ズームアウトする: 「表示」>「ズームアウト」と選択するか、コマンドキーを押したまま−

(マイナス記号)キーを押します。

ズームアウトすると、詳細は見えなくなりますが、オーディオクリップのより多くの波形が表

示されるようになります。クリップ全体が波形表示部に表示されたところがズームアウトの限

界です。

ズームコントロール

ズームスライダ

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Part II

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