Final Cut Pro 6 - クリップをスーパーインポーズする

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クリップをスーパーインポーズする

場合によっては、あるクリップを、別のトラックにあるクリップの上に直接配置することもあり

ます。これをスーパーインポーズ編集といいます。スーパーインポーズ編集を使用すると、シー

ケンスの既存のクリップの上にソースクリップをすばやく重ねることができます。シーケンス内

に利用できるトラックがない場合は、

Final

Cut

Pro

」によってソースクリップ用の新しいトラッ

クが作成されます。

スーパーインポーズ編集は、標準の

3

ポイント編集の規則に従います。ただし、

「キャンバス」

または「タイムライン」にイン点やアウト点が指定されていない場合に、

「タイムライン」の再

生ヘッドの位置がデフォルトのイン点として使用されません。代わりに、現在の保存先トラック

内で再生ヘッドが置かれている位置にあるクリップによって、ソースクリップのイン点とアウト

点が決まります(

「クリップをマーク」コマンドを使う場合と同じです)

「キャンバス」または「タイムライン」内でイン点とアウト点を設定する場合は、指定の範囲に

対応できるだけの十分なメディアがソースクリップにある限り、複数のクリップにまたがって編

集点を設定できます。

スーパーインポーズ編集を同じ位置で繰り返し行うと、現在の保存先トラックのすぐ上のビデオ

トラックに各新規クリップが組み込まれ、それまでにスーパーインポーズ編集で組み込まれたす

べてのビデオクリップは、

1

つ上のトラックに移動します。スーパーインポーズ編集で組み込ん

だクリップにオーディオが含まれる場合は、シーケンスで使用されているオーディオトラックの

すぐ下に新しいオーディオトラックが追加されていきます。

置き換え編集前

置き換え編集後

新規クリップがシーケンスの
選択した部分を置き換えます。

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10

3

ポイント編集

163

IIIIIIII

同様に、複数のソースクリップを一度に使ってスーパーインポーズ編集を行う場合、すべてのク

リップがお互いの上に重なります。選択グループ内の先頭のクリップが一番上になり、以降の各

クリップがその下に表示されます。

スーパーインポーズ編集を実行するには:

1

以下のいずれかの操作を行います:

Â

「タイムライン」の再生ヘッドを、ソースクリップをスーパーインポーズしたいクリップの上

に置きます。このクリップの先頭と末尾が、ソースクリップの編集点として使用されます。

Â

シーケンスのイン点とアウト点を設定します。

2

「ビューア」でイン点を設定し、シーケンスに組み込みたいソースクリップの開始点を定義します。

3

以下のいずれかの操作を行います:

Â

クリップを「ビューア」から「キャンバス」の編集オーバーレイにある「スーパーインポー

ズ」セクションまでドラッグします。

Â

「キャンバス」の「スーパーインポーズ」ボタンをクリックします。

Â

F12

キーを押します。

A

B

C

D

A

B

C

D

編集前

編集後

「キャンバス」内の
編集オーバーレイの

「スーパーインポーズ」

セクション

「スーパーインポーズ」ボタン

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164

Part II

ラフ編集

「ビューア」内のクリップが、

「タイムライン」の再生ヘッドが置かれているクリップの先頭また

はシーケンスのイン点を先頭に、保存先トラックの上のトラックに配置されます。保存先トラッ

クの上にトラックがない場合は、新しいトラックが作成されます。

スーパーインポーズ編集前

スーパーインポーズ編集後

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10

3

ポイント編集

165

IIIIIIII

3