Final Cut Pro 6 - トリムとは

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トリムとは

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ページ)

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トリム編集に関係するコントロール

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ページ)

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トリムする編集項目やクリップを選択する

344

ページ)

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クリップのイン点とアウト点をトリムする

347

ページ)

トリムとは

シーケンス内でクリップを時系列でラフに組み立ててから、それぞれのクリップ間におけるカッ

ト点(編集点)の微調整を始めます。シーケンスでクリップの延長または短縮をするときは、ク

リップをトリムしていることになります。しかし一般的にトリムは、正確な調整(あるフレーム

から数秒間の調整)を指します。クリップの継続時間を大幅に調整する場合もトリムと呼びます

が、このような場合は編集の微調整段階ではないこともあります。

適切な編集をすることは直感的な処理なので、トリムするたびにトリム調整の結果を繰り返し確

認する必要があります。あるショットから次のショットにカットする正確なタイミングを決定す

るには、多くの要因が関連します。シーケンスを微調整するときは、ムービーの大きな構造では

なく、各ショットを次のショットにどのように移行させるかに集中します。クリップの大きなグ

ループではなく、クリップ間のそれぞれの編集点に集中します。多くの場合は、特定の視覚的な

連続性と心理的な連続性を達成することを目標にします。

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342

Part III

編集を微調整する

トリム編集は、シーケンスクリップのイン点とアウト点を調整できる任意の場所、つまり特に微

調整の編集用に設計されている「タイムライン」

「ビューア」、

「トリム編集」ウインドウで実行

できます。

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ビューア:シーケンスのクリップを「ビューア」で開き、イン点とアウト点を調整できます。

クリップのメディアファイル全体を確認して、イン点とアウト点用の特定フレームを探す場合

は、これが便利です。しかし、

2

つのクリップで編集点を同時に調整する場合は(「両側」の

編集)、

「タイムライン」または「トリム編集」ウインドウの方が適しています。

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タイムライン:

2

つのクリップ間で編集点をロールできます。ロール編集では、隣接する

2

のクリップのアウト点とイン点を同時に調整します。その結果、

2

つのクリップ間で編集点が

移動しますが、

「タイムライン」におけるクリップの位置は変わりません。詳細については、

334

ページの「

「ロール」ツールを使って、カットする個所を変更する

」を参照してください。

複数のトラックで編集点を同時にトリムすることもできます。

「タイムライン」では、クリッ

プのイン点とアウト点をドラッグしてクリップの延長または短縮をすること、および複数のク

リップを同時にすばやくトリムすることが簡単になります。

「タイムライン」のズームレベルを変更することによって、編集の精度を簡単に調整すること

ができます。ズームインすることにより、フレーム単位でクリップに変更を加えることもでき

ます。正確なフレーム数や秒数でクリップをトリムする場合は、トリムのための正確なタイム

コード値を入力できます。これは、数値編集、またはタイムコードを使用したトリムと呼ばれ

ます。

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トリム編集ウインドウ: 「トリム編集」ウインドウでは、

「タイムライン」の特定の編集点に集

中することができ、

1

つまたは複数の編集点を視覚的に正確にトリムしたり、編集を同時にプ

レビューすることが可能です。このウインドウでは、

「タイムライン」でのトリムの利便性と、

「ビューア」で使用できるそのほかのオプションが組み合わせられています。

「トリム編集」ウ

インドウを使用して行った変更は、「タイムライン」のクリップのみに反映されます。

編集点の両側にあるクリップが、それぞれ「ビューア」に似た画面に表示されます。編集点の

前のクリップは先行クリップ、編集点の後のクリップは後続クリップです。

複数のクリップ項目を同時にトリムすることなど、

「タイムライン」で実行できるほとんどす

べてのトリムは、

「トリム編集」ウインドウで実行できます。詳細については、

357

ページの

20

章「

トリム編集ウインドウを使ってクリップをトリムする

」を参照してください。

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19

クリップのトリムについて学ぶ

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