Final Cut Pro 6 - オーディオを仕上げる方法

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オーディオを仕上げる方法

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ページ)

Â

複数トラックの書き出し用にオーディオクリップを整理する

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ページ)

Â

オーディオトラックを個別のオーディオファイルに書き出す

185

ページ)

Â

オーディオ出力グループを

AIFF

ファイルに書き出す

190

ページ)

Â

マルチチャンネルの

QuickTime

ファイルを書き出す

195

ページ)

Â

OMF

オーディオファイルを書き出す

195

ページ)

Â

オーディオクリップの情報を

EDL

に書き出す

199

ページ)

Â

DVD

用にオーディオを書き出す

200

ページ)

オーディオを仕上げる方法

どのような方法でオーディオをミキシングしようとしているのでしょうか。この質問は非常に重

要です。それは、この質問に対する答えが、編集済みシーケンスのオーディオに加える変更の内

容を左右するからです。これには、次の

2

つの選択肢があります:

Â

Final

Cut

Pro

」を使用して最終的なミックスを完成する。

Â

オーディオを書き出して、オーディオポストプロダクション業者に加工を委託する。

Final

Cut

Pro

」にも高度なオーディオ編集機能がありますが、専門のポストプロダクション業

者にオーディオの加工を依頼すれば、プロのオーディオ編集者とミキサがサウンドトラックを処

理してくれます。

ミキシング専用に音響設計されている部屋でオーディオを加工できるという点も、ポストプロダ

クション業者に依頼する方法のメリットです。さらにオーディオ編集者は、高性能のモニタス

ピーカーやオーディオ機器を使って、オーディオに含まれているあらゆる成分を細大漏らさず聞

くことができるので、オーディオの周波数のレベル調整を安心して任せることができます。

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Part I

オーディオミキシング

外部の業者に依頼する場合は、音がつながるようにオーディオクリップを編集したり、明らかな

セリフの間違いを修正したりする以外は、編集済みシーケンスのオーディオにできるだけ手を加

えないようにしてください。オーディオにフィルタを付加したり、過剰に編集したりしないでく

ださい。それはオーディオ編集者の仕事です。編集したオーディオトラックを書き出して、オー

ディオ業者の編集者がその後の作業のためにオーディオをシステムに読み込むことができるよう

にします。フィルタの付加、ミキシング、細かい編集は、オーディオ業者が行います。

編集者の多くは、ピクチャトラックとダイアログトラックの編集に重点を置き、音楽、サウンド

エフェクト、およびフォーリーエフェクトのトラックは参照用に一時的なものを入れておきま

す。そして、オーディオクリップの情報を対応するメディアファイルと共に「タイムライン」か

ら書き出します。これで、ミキシングエンジニア、音楽編集者、およびサウンドデザイナは、ムー

ビーのサウンドトラックを「加工」できるようになります。

シーケンスのオーディオトラックをオーディオポストプロダクション作業に引き渡すには、いく

つかの方法があります。オーディオトラックは以下のように書き出すことができます:

Â

それぞれのシーケンストラックを個別のオーディオファイルにする

Â

シーケンスの各チャンネル出力を個別の

AIFF

Audio Interchange File Format

)ファイルに

する

Â

マルチチャンネルオーディオ

QuickTime

ファイルにする

Â

独立再生形式の

OMF

Open Media Format

)の合成(シーケンス)と埋め込みのオーディオ

メディアにする

Â

EDL

Edit Decision List

)とオリジナルのオーディオソーステープを渡す

Â

DVD

用の

AC-3

オーディオファイルにする

参考:オーディオを

DVD

用に書き出す方法の詳細については、

Volume

4

の第

19

章「

DVD

用シーケンスを書き出す」を参照してください。