Final Cut Pro 6 - 「エキスパンダ/ノイズゲート」フィルタ

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「エキスパンダ/ノイズゲート」フィルタ

エキスパンダは、オーディオ信号があるレベル(スレッショルド)より下がると、信号を減衰す

る(ゲインを下げる)ことでダイナミックレンジを広げます。これは、オーディオ信号の比較的

静かな部分をさらに静かにする効果があり、小さな音の部分と大きな音の部分との差が大きくな

ります。

エキスパンダは、オーディオが指定したレベルより下がったときにオーディオレベルを下げるこ

とで、静かな音をさらに静かにします。オーディオレベルのスレッショルドに対してレベルが低

いほど、

「比率」設定に従ってレベルが下がります。比率の値が非常に高いエキスパンダはノイズ

ゲートと呼ばれ、指定されたオーディオレベルのスレッショルドより下のすべての音をできるだ

け出さないようにします。

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オーディオフィルタを使う

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IIII

信号の大きな部分に影響を与えるコンプレッサと異なり、エキスパンションは信号の小さな部分

に影響します。

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スレッショルドレベル(dB)

: このスライダでは、クリップの最小音がどれだけ小さくなった

らエキスパンションをかけるかを指定します。この設定を最初に調整します。

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比率: このスライダでは、信号を持ち上げるときにエキスパンションをどの程度適用するかを

指定します。

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アタックタイム: このスライダでは、フィルタがオーディオレベルの変化に反応する速さを指

定します。通常はデフォルトでうまく機能しますが、いろいろ試すこともできます。

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リリースタイム: このスライダでは、フィルタで変更されたオーディオレベルをどの程度ゆっ

くり戻すかを指定します。デフォルトでうまく機能しますが、いろいろ試すこともできます。