Final Cut Pro 6 - 「エコー」フィルタと「リバーブ」フィルタ

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「エコー」フィルタと「リバーブ」フィルタ

エフェクトフィルタの中で使用頻度が最も高いのが「エコー」フィルタと「リバーブ」フィルタ

です。

「リバーブ」を使って、隔離された場所で録音された音に特定の音響空間の反響効果を追

加します。リバーブをかけ過ぎると、特に会話の場合に音の明瞭さを損ない、作為的に聞こえて

しまう場合が多いので、かけ過ぎないよう注意する必要があります。可能であれば、元の製作現

場と同じ、または似た環境で会話を録音するのが一番良い結果が出ます。

「エコー」フィルタの設定

「リバーブ」フィルタの

設定

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8

オーディオフィルタを使う

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IIII

「エコー」および「リバーブ」フィルタの両方の設定は以下の通りです:

Â

エフェクトミックス: このスライダでは、どれだけの量の生の音、つまり元の音をサウンドエ

フェクトとミックスするかを指定します。時間軸上でこのパラメータにキーフレームを設定す

ることによって、遠く離れた部屋の片隅(リバーブが多い)からマイクに向かって人が歩いて

くる(近づくに従ってリバーブが少なくなる)ような効果を加えることができます。

Â

エフェクトレベル: このスライダでは、リバーブエフェクトまたはエコーエフェクトの音量を

設定します。

Â

ブライトネス: このスライダでは、リバーブまたはエコーの音質を変えます。このパラメータ

を増加させると、エフェクトの強度が強くなります。

Â

フィードバック: このスライダ(「エコー」のみ)では、フィルタによって生成されたエコー

をどれだけ長引かせるかを指定します。エコーが繰り返される過程で、エコーどうしが相互に

作用し、複雑なエコー効果が生成されます。

Â

ディレイタイム: このスライダ(「エコー」のみ)では、エコーとエコーの間の休止時間をミ

リ秒単位で指定します。休止時間を長くするほど、環境の空間が広く感じられます。

Â

タイプ: このポップアップメニュー(「リバーブ」のみ)では、フィルタで再現する音響環境

の種類を指定します。

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Part I

オーディオミキシング